ベトナム戦争での戦車の攻撃
ベトナムのジャングルを戦車と装甲車が走る。
M48 パットンは、第二次世界大戦後の米陸軍の
第1世代の主力戦車である。
ベトナム戦争では、派遣部隊の主力戦車として使われた。
主砲が105mm砲に改良された型は、米陸軍以外にも
西側諸国に広く供与されている。
初期型はガソリンエンジンを搭載していたが、航続距離
が短く、また、直撃弾によりすぐに引火した。
このため、ディーゼルエンジンに変更された。
車内レイアウトについては、車体前部が操縦室、車体中央部
が全周旋回式砲塔を搭載した戦闘室になっていた。
また、車体後部が機関室というようにオーソドックスな
配置となっていた。
M48 パットン戦車は、朝鮮戦争の勃発により急きょ
M47の後継として開発されたものであるが、朝鮮戦争
には間に合わず使われなかった。
M48 パットンは、米陸軍の他にも、冷戦下の西側諸国に
広く供与されていて、それらの国では独自の改修を加えられて
いる。
M48は、1952年~1959年の間に、12,000両が
製造されている。
1990年代の半ばには、M48部隊はアメリカ陸軍から完全
に退役したが、他の国々では現在も多数が使用されている。
退役後は、M48は射撃訓練やさまざまな兵器の実車標的と
されたものが多くあった。
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