イラン・イラク戦争
イラン・イラク戦争は、1980年から19884年にかけて、
イランのイスラム共和国とイラクのイラク共和国との間で
行われた戦争です。
この戦争は、イスラム教内のシーア派とスンナ派の歴史的
な対立から来ているものです。
イラン・イラクの間には、以前から、宗教的対立と石油資源
をめぐる対立が背景にありました。
1980年9月22日に、イラクのフセイン大統領が
イランに攻撃を仕掛けて、イランの多数の空軍基地を
するのがきっかけでした。
イラン軍はこれに対して、すかさず迎撃をかけます。
この勃発により、国際連合安保理は緊急に停戦を決議するよう
要求して、これに対してイラクは受け入れました。
しかし、イラン側の最高指導者であるホメイニ師は、これを
拒否したために、戦争が長期化することになりました。
ホメイニ師とは、1979年のイラン革命を指導したシーア派と
二イマーム派の宗教指導者です。
戦争の前半においてはイラク軍が優勢であったのが、後半になると
イラン軍が巻き返してくることになりました。
この戦争で初めて隣の国がミサイルの打ち合いをする最初の戦争
となりました。
また、イラク軍は化学兵器を使用したために、被害が多く
なりました。
イラン・イラク戦争においては、アメリカ、ソ連と周辺の
アラブ諸国がイラクを支援しました。
最終的には、国際的に孤立していたイランが、1988年に
国連安保理の停戦決議を受諾することにより戦争が終わりました。
「近代の戦闘」カテゴリーの関連記事