シリア空爆の白リン弾
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白リン弾は、白リンが弾薬に充填されていて、白リンが
大気中にばらまかれて自然燃焼すると五酸化二リンの煙を
発生させるものです。
日本の 陸上自衛隊では、白リン弾を発煙弾としてのみ
装備しています。
155mm WP弾は、時限信管を使って空中で炸裂させてから
白リンを放出する発煙弾です。
WP弾などの信管が作動すると、炸薬が爆発して、白リンが
飛び散ります。
ここで、リン酸と水が融合することによって、エアロゾルを
生成して、これが白い煙になります。
2018年9月に、アメリカは、シリア東部の民間人居住地域の
軍事目標に対しての爆撃で、白リン弾を使用しています。
ここでは、米軍のF15戦闘機2機が自然発火性を持っている白リン弾
を使用して爆撃をしています。
この爆撃で、すさまじい火災が発生し、かなりの死傷者も
出ています。
これに対して、白リン弾の使用は、国際法で禁じられているため
ロシアがアメリカを非難しています。
白リン弾は、民間人に対する使用のみではなく、民間人が多く
居住しているような地域内にある軍事目標に対しての使用も
ジュネーブ条約で禁止されています。
発煙弾として設計されている白リン弾を使用した場合には、
条約違反になりません。
ただし、たとえ発煙弾であってとしても、攻撃目的で使用した
場合は条約違反になります。
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