ナパーム弾
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ナパーム弾とは、燃焼材のナフサにナパーム剤と呼ばれる
増粘剤を添加して、これをゼリー状にしたものを充填した
油脂の焼夷弾です。
油脂性の代表的な焼夷弾であり、金属石鹸,パーム油,
ガソリンなどを混合してジェリー状化させたナパームを
充填した爆弾です。
アメリカの有機化学者であるルイス・フィーザーが開発
したものです。
このナパーム弾は、1000℃以上の高温で燃焼して、
広範囲にわたって燃焼しつくします。
東京大空襲などの日本本土空襲で使用された主な焼夷弾
の一つです。
もしも、ナパーム弾の充填物が、人体や木材などに付着したり
すると、親油性のために汚れが落ちず、水をかけても消火が
できなくなります。
ナパーム弾が燃焼するときには大量の酸素が使われるため、
着弾地点から離れた場所でも酸欠によって窒息死するか
一酸化炭素中毒死することもあります。
このナパーム弾は、朝鮮戦争においては、アメリカを含む
国連軍によって、敵の陣地を攻撃するために投下されました。
トルコ軍は クルド人武装勢力との戦闘やキプロス侵攻のときに
使用しています。
2001年4月以降は、のアメリカ軍では、航空機から投下
するナパーム弾は保有していません。
また、アメリカの国防総省は、イラクの自由作戦でのナパーム弾
の使用を禁止しています。
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