ホーミング魚雷
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ホーミング魚雷とは、敵の艦船の目標を自動的に追尾して
命中させる魚雷です。
追尾の方法にはパッシブ (受動式) とアクティブ (能動式)
の2通りがあります。
パッシブ方式の場合は、敵側の艦船や潜水艦から放たれる
音波や航跡波を追従させます。
アクティブ方式の場合は、自分の潜水艦側から放った魚雷
から超音波を送信してその反射波を利用するものです。
現在においては、敵側の原子力潜水艦に対応できるような
高速追尾が可能な魚雷が開発されています。
各国の原子力潜水艦には、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)が
搭載されています。
この原子力潜水艦を攻撃するには、核爆雷を使用するのが
有効ですが、さらに、潜水艦を自動追尾するホーミング魚雷
が最良の兵器でもあります。
アクティブ方式のホーミング魚雷は、多数を一度に多数を
発射するとお互いの電波が干渉する恐れがあるため、個々の
魚雷ごとに発信周波数を別々のものにしています。
ホーミング魚雷は、敵艦船のスクリュー音を探知して誘導する
方式なので、艦船側の魚雷に対する対策として、疑似的な
スクリュー音を発生するようなデコイを魚雷発射します。
このデコイの発射により、放たれたホーミング魚雷は、この
偽艦船のデコイを追尾することになり、艦船は魚雷から
逃れることができます。
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