ロシアの戦術核兵器の現状
戦術核兵器は、戦場での局地的な使用を想定した小型の
核兵器です。
爆発の威力は比較的小さく、戦略的な目的ではなく、
特定の軍事的な状況でのみ使用されることを意味します。
ロシアは、世界で最も多くの核兵器を保有する国の一つ
であり、その中には戦術核兵器も含まれています。
ロシアの戦術核兵器は、地上発射型、空中発射型、
海上発射型の3種類があります。
●空中発射型
空中発射型の戦術核兵器は、Tu-22M3 爆撃機などが
あります。
Tu-22M3 爆撃機は、射程距離が約7,000キロメートルで、
核弾頭だけでなく通常弾頭も搭載することができます。
●地上発射型
地上発射型の戦術核兵器は、 Iskander-M ミサイルなど
があります。
Iskander-M ミサイルは、射程距離が約500キロメートルで、
核弾頭だけでなく通常弾頭も搭載することができます。
●海上発射型
海上発射型の戦術核兵器は、カリブル巡航ミサイルなどが
あります。
カリブル巡航ミサイルは、射程距離が約2,500キロメートルで、
核弾頭だけでなく通常弾頭も搭載することができます。
ロシアは、これらの戦術核兵器を、NATO軍の侵攻を阻止する
ために使用すると考えられています。
●ロシアの戦術核兵器の現状
ロシアは、ベラルーシ領内に戦術核兵器を配備していること
を認めています。
プーチン大統領は、戦術核兵器の第一陣がすでにベラルーシ
に移送されていると説明しています。
ロシアは、これまで一度も戦術核兵器を使用したことは
ありません。
しかし、ウクライナ侵攻において、プーチン大統領は
戦術核兵器の使用をちらつかせる発言をしています。
これは、ウクライナ軍の抵抗が予想以上に強いため、
戦術核兵器の使用によって戦況を有利に進めようと
している可能性があります。
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