サイドワインダーの命中率
サイドワインダーは、アメリカで開発された空対空ミサイルで、
西側諸国で広く配備されています。
このミサイルは、赤外線を探知して攻撃することから、
「サイドワインダー」というニックネームがつけられました。
サイドワインダーは、1950年代から運用が開始され、以来多く
の改良が加えられています。
最初のモデルは技術的な限界から命中率が低めでしたが、技術が
進化するにつれ、特にAIM-9L/Mバージョン以降、その性能は大幅
に向上しました。
サイドワインダーの命中率は、世代によって異なります。
初期のモデルでは高温のエンジン部品から発せられる赤外線を
捉えて誘導する方式で、敵後方からのロックオンしかできません
でした。
しかし、後のモデルでは全方位からのロックオンが可能となり、
フレアなどによって回避される可能性も下がりました。
また、最新のAIM-9Xでは赤外線画像誘導に移行しています
AIM-9Lは、全方位からの攻撃能力を持ち、赤外線カウンターメジャー
(IRCM)に対する耐性も向上しています。
一般的には、サイドワインダーは実戦で証明された信頼性と高い
命中率を持つミサイルとして知られています。
ただし、太陽やフレア、赤外線ジャマーに騙されやすいことに
注意が必要です。
目標機との間に雲や霧、雨などがあると、赤外線が減衰して使用
できないこともあります。
現代のAIM-9XブロックIIなどの最新バージョンは、さらに高度な
赤外線画像誘導技術を使用しており、高い命中率を実現している
と報告されています。
AIM-9Xは、高度な赤外線シーカーとベクトル推力制御を備えており、
前任者よりも遥かに高い機動性と対抗措置に対する耐性を持って
います。
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