胴体だけで飛び続けた飛行機
広告
トランス・ワールド航空800便墜落事故とは、1996年に
アメリカ上空で発生した航空事故です。
ニューヨーク発パリ行きのトランス・ワールド航空の
800便のボーイング747-100が、離陸後にロングアイランド
沖を飛行中に突然として爆発を起こしました。
機体は、空中分解を起こしながら墜落して、乗員と乗客
230名全員が死亡しました。
事故当時は、2日後にアトランタオリンピック開幕を控えて
いて、これを妨害するためのテロの疑いもかけられました。
また、ちょうど事故時において、ニューヨーク周辺で訓練を
行っていたアメリカ海軍の軍艦や軍用機による誤射による
ものではないかとも疑われました。
しかし、その後の事故調査により、テロ説は否定される
ことになりました。
実際のところ、電気配線がショートしたために火花が発生
して、これが燃料タンクに残留した気化ガスに引火して
爆発したことが原因だと判明しました。
爆発の直後に、機体の底に巨大な穴が空いて、機体の前方
部分が全機から切り離されてしまい、乗客を乗せたまま落下
しました。
このため、機体の後部は操縦席がなくなってしまったため
十数秒間は急上昇し続けて、エンジンが停止してから今度は
降下し始めました。
落下の途中で左翼がもぎ取られて、そのまま海に墜落して
乗員18名、乗客212名、計230名の全員が死亡する惨事に
なりました。
Sponsered Link
「航空機事故」カテゴリーの関連記事