H3ロケット打ち上げ失敗
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2023年3月7日に、新大型ロケット「H3」1号機が
鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられました。
しかし、2段エンジンに着火できず、機体は安全のため、
地上からの信号で指令破壊され、打ち上げは失敗しました。
国産大型ロケットの失敗は2003年の「H2A」6号機以来
でした。
日本の22年ぶりの新大型ロケットのこの失敗は、宇宙開発
利用に深刻な打撃となりました。
このため、搭載していた地球観測用の先進光学衛星
「だいち3号」は失われることになりました。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、このH3は、
発射の5分後に、1段と2段目を分離しました。
ところが、2段エンジンに着火できず、衛星を所定の軌道
に投入できる見込みがないと判断しました。
このようにして、打ち上げの約14分後に地上から機体に
指令破壊信号を送ることになりました。
本来ならば、だいち3号を地球を南北に回る軌道へと分離
するはずでした。
JAXAは原因を究明するべく山川宏理事長をトップとする
対策本部を設置して、様々なシナリオを想定して原因と
なった可能性の検討を続けてきました。
そして、最終的には、2段目に搭載されていた2段推進系
コントローラと呼ばれる装置の内部で過電流による損傷が
発生したことが原因であfると結論付けられました。
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