落雷による被害
落雷は、雲から地面への放電現象であり、雷雲や入道雲と
呼ばれる発達した積乱雲が、高さ15,000メートルにも及ぶ
ことがあります。
この雲の中で氷の粒がこすれ合うと静電気が発生し、電気量
の偏りが生じます。
この電気量の偏りを中和するため、雲から地面に向かって
放電するのが落雷です。
落雷による被害は、直撃雷と誘導雷の二つに大きく分ける
ことができます。
これらの被害は建物、電子機器、通信設備、さらには人や
動物に及ぶことがあります。
●誘導雷の被害
誘導雷は、落雷によって周囲の電気設備や電線に高電圧が
誘発されることで生じる被害です。
このタイプの被害は、直接雷が当たらなくても発生すること
があります。
電力供給の中断:
電力線や変電所が損傷し、広範囲での停電が発生することが
あります。
電子機器の故障:
コンピュータ、テレビ、冷蔵庫などの家電製品が故障する
ことがあります。
通信障害:
電話線やインターネット接続に影響を与えることがあります。
●直撃雷の被害
直撃雷は、雷が直接建物や物体に当たることで生じる被害です。
この種の落雷は、建物の構造や物体を破壊する可能性があります。
直撃雷による主な被害には以下のものがあります。
火災:
雷が当たった際の高温で火災が発生することがあります。
建物の損傷:
屋根が破損したり、壁に亀裂が入ったりします。
人や動物の死傷:
直接雷が当たった場合、重大な怪我や死亡に至ることがあります。
●人命への被害
落雷が人体に直撃すると、心臓麻痺や呼吸停止などの原因となり、
死亡する可能性があります。
また、雷が人体を通過した際に電流が流れることで、火傷や
神経障害などの後遺症が残ることもあります。
●電気設備への被害
落雷が電線に直撃すると、停電が発生したり、電気設備が損傷
したりする可能性があります。
また、落雷によって発生するサージと呼ばれる高電圧によって、
家電製品などが故障する可能性もあります。
●建物への被害
落雷が建物に直撃すると、火災が発生したり、建物の構造が損傷
したりする可能性があります。
特に、木造建築物や古い建物は落雷被害を受けやすいと言われて
います。
落雷が起こりやすい場所は、山頂やビルなどの高い場所、開けた
場所です。
特に日本海側では冬場に多く、太平洋側では夏場に発生しやすい
傾向があります。
避雷器の設置やコンセントの抜き差し、安全な場所への避難など、
正しい対策を知り、被害を最小限に留めましょう。
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