肝臓の役割と肝臓病
お酒を大量に飲めばそれだけ肝臓に大きな負担がかかる
肝臓は、右側の肋骨(ろっこつ)に守られるようにして存在していて、
人間の体の中では最も大きい臓器になります。
肝臓には、3つの大きな働きがあります。
①人間の体に必要な蛋白の合成や栄養の貯蔵をします。
②有害物質を解毒したり分解します。
③食べ物の消化に必要な胆汁の合成と分泌をします。
食べたものは、胃や腸で吸収されやすいものに変えられた後に肝臓へ
送られていきます。
肝臓でいろいろな成分に加工されてから、動脈を通りながら必要な
場所に配分されることになります。
食事によって摂られた糖質は、グリコーゲンとして肝臓に蓄えられて、
夜間になると、血中にエネルギー源として放出されていきます。
肝臓病には、急性のものと慢性のものがありますが、この中で要注意は
慢性の肝疾患です。
慢性肝炎は、軽い炎症が半年以上続いている状態のことです。
慢性肝炎により、炎症で傷ついた肝細胞を修復できない状態まで発展
すると、肝硬変や肝がんのように重症化することにもなります。
食べ過ぎやアルコール類の飲みすぎやは、肝臓内に中性脂肪がたまって
しまう脂肪肝の原因にもなります。
アルコール類は水に溶けて、脂肪を溶かしてしまい、蛋白を変性させる
働きがあるために、体の細胞へ直接的な被害を与えます。
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