老衰
老衰は当人にとってはさほど苦痛を感じない
老衰とは、年を取ることにより心身の能力が衰えることです。
老衰によって生命活動が終わることを、老衰死と呼びます。
老衰の原因は、生命維持に必要な複数の臓器が害されることにより
生命活動と恒常性の維持ができなくなることによるものです。
老衰で死を表す別の表現として、「寿命が尽きた」とか
「天寿を全うした」とも言います。
日本における老衰による死亡者は、1947年には、8000人程度
であったのが、2017年には、10万人ほどまで増えています。
年齢が経つにしたがって、身体の細胞は徐々に寿命に近づいていき、
やがて分裂による再生が行われなくなっていきます。
さらに、代謝機能の低下することにより、異常なタンパク質が体の中に
作られるようになってきます。
これによって、筋肉や臓器の働きにも異常や衰えが増えてきます。
体の周りの細胞も老化が促進されていき、全身の細胞や臓器が絶えず
炎症を起こしている状態になります。
このような症状から、日常生活の中で今までごく普通のようにできていた
行動が困難になってきます。
食事をしても、臓器が栄養を吸収するのが難しくなるため、全身のすべての
機能がどんどん衰弱していくことになります。
これにより、これ以上は生命活動を維持することができなくなっていきます。
しかし、老衰死に向かいつつある当人にとっては、大きな苦痛を感じること
ほとんどないとも言われてています。
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