ミンダナオ島の戦い
ミンダナオ島の戦いは、太平洋戦争中の1945年3月10日
から終戦まで、フィリピン諸島のミンダナオ島で行われた
日本軍とアメリカ軍、およびフィリピン人ゲリラの間の
戦いです。
ミンダナオ島はフィリピン最南部に位置し、その地理的
位置から周辺諸島への支配を容易にする戦略的に重要な
地点でした。
また、島には複数の飛行場があり、これが連合軍の
航空作戦の拠点としても重要でした。
この戦いは、アメリカ軍側からみるとフィリピン解放作戦
の一環として行われ、サンボアンガに上陸する「ヴィクター4号」
と、残るダバオなどの制圧作戦である「ヴィクター5号」から
なっていました。
すでにレイテ島の戦いなどで消耗しきっていた日本軍は、
苦戦を強いられることになりました。
この戦いの結果、南部フィリピンの主要部は連合軍に
よって確保されました。
●戦闘の経過
1945年3月10日、アメリカ軍はミンダナオ島西部に上陸を
開始しました。
日本軍は上陸に抵抗しましたが、圧倒的な兵力差の前に
徐々に後退を余儀なくされました。
4月には、アメリカ軍は島の中心地ダバオ市を占領しました。
その後も、日本軍は各地で抵抗を続けましたが、
1945年8月15日の日本の降伏により、戦いは終結しました。
●戦闘の影響
長く厳しい戦闘の末、アメリカ軍とフィリピン軍はミンダナオ島
を確保し、フィリピン全土の解放へ大きく寄与しました。
しかし、この戦いでは多くの兵士と民間人が犠牲になりました。
●戦いの結果
ミンダナオ島の戦いは、日本軍にとって大きな敗北となりました。
戦死・戦病死約25,000人に対し、アメリカ軍の戦死者は820人に
とどまりました。
この戦いは、フィリピンだけでなく太平洋戦争全体の文脈で見ても、
その激しさと戦略的な重要性から、特筆すべき出来事の一つです。
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