菊水作戦
菊水作戦は、太平洋戦争末期において、沖縄に攻撃を
かけてくるする連合国軍に対し特攻攻撃を実施した
日本海軍の作戦です。
作戦名の「菊水」は楠木正成の旗印に由来します。
1945年4月6日、菊水一号作戦が発動され、海軍の零戦や
陸軍の九九式艦上爆撃機など、約400機の特攻機が沖縄沖
に飛び立ちました。
この作戦では、駆逐艦2隻が撃沈され、戦艦1隻、
空母2隻、護衛空母1隻など、計36隻の艦船が損傷
しました。
その後、菊水二号作戦、菊水三号作戦、菊水四号作戦、
菊水五号作戦、菊水六号作戦、菊水七号作戦、菊水八号作戦、
菊水九号作戦と、計9回の作戦が行われました。
これらの作戦で、約1,800機の特攻機が沖縄沖に飛び立ち、
約3,000人の特攻隊員が戦死しました。
菊水作戦は、連合国軍の沖縄上陸作戦を阻止することは
できませんでしたが、連合国軍の艦船に大きな損害を与え、
沖縄戦の長期化に貢献しています。
菊水作戦の特徴は次のとおりです。
●特攻機の投入数が、従来の特攻作戦と比べて大幅に増加
しました。
●特攻機の編成に、練習機や輸送機なども投入されました。
●特攻隊員の訓練が、より徹底されました。
菊水作戦は、日本軍の必死の抵抗をしたことにより、
戦争の悲惨さを示すものとしても注目されています。
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