名古屋空港の中華航空墜落事故
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中華航空140便墜落事故は、1994年4月26日に
名古屋空港で起きました。
台湾国際空港発の小牧にある名古屋飛行場行きの中華航空
エアバスA300型機が名古屋空港への着陸進入の途中で墜落
しました。
この事故は中華航空が起こしたものでは最悪のものであり、
全ての乗員乗客271人中の264人が死亡しました。
墜落事故を起こしたエアバスA300B4-622Rは、同じエンジンが
8,000時間以上使用されていました。
名古屋空港への侵入は、副操縦士が手動操縦で行なって
いました。
高度300メートル以上の上空で、副操縦士が間違えて
ゴー・レバーを作動させてしまいました。
ここで、ゴー・レバーを作動させれば、自動操縦装置が
ゴー・アラウンド・モードになるため、パイロットによる
手動の操作とオートマチック・フライト・システム(AFS)の
作動が相反することになります。
だから、パイロットが懸命になって機首を下げようとする意図に
逆らってコンピュータに制御されている水平尾翼が機首上げの
方向に作動し始めました。
このため、着陸態勢に入るため速度を落としていた状態で、
急に機首上げを起こしたことにより失速を起こすという事態
になりました。
自動操縦と手動操縦の2つのシステムが同時に作動しようとして、
結果的には、自動操縦が優先されたことになります。
機長は、副操縦士に対して、3回もの警告を発したにもかかわらず
ゴー・アラウンド・モードを解除できないままの状態で着陸の操作
を続けることになったのです。
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