スレッシャー号の事故
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1963年4月10日にアメリカの原子力潜水艦スレッシャー号
は、米国マサチューセッツ州のケープコッドの東沖350kmを
潜航していました。
スレッシャー号は、以前からカリブ海において、搭載されている
新技術のテストをおこなっていました。
このスレッシャー号は、世界一の耐圧性を備えていたため、まさか
沈没することなど考えられませんでした。
この日の午前9時過ぎに、スレッシャー号は深度600メートルの
深海に潜行中に、意味不明な通信と船体が壊れるような音を最後に
連絡が途絶えてしまいました。
この事故で、乗員108名、試験将校4名、民間人17名の
合計129名全員が死亡するという悲劇が生じました。
船体が突然受けた衝撃の原因は不明であるが、巨大生物と遭遇した
とも言われています。
船体に何らかの衝撃を受けた後は、原子炉が停止することにより
パワーを失ったために、艦首を調節することができなくなりました。
このとき、緊急浮上システムも作動しなくなってしまったために、
スレッシャー号はそのまま海底へと沈没していきました。
艦内やエンジン・ルームに海水が浸透してしまったために、エンジン
と電気回線に支障が生じて、浮上することができなくなりました。
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