知床観光船の事故
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知床遊覧船の沈没事故は、2022年4月23日に北海道
斜里郡斜里町で起きた海難事故です。
「KAZU I」(カズ ワン) という名前の遊覧船が斜里町の
知床半島西海岸沖のオホーツク海において、船内が浸水した
ために沈没しました。
遊覧船「KAZU I」 は、斜里町にあるウトロ漁港から知床岬へ
向かい、そのまま折り返してウトロへ帰港する予定でした。
このコースでの所要時間は、3時間程度であり、この経路は
知床岬コースと呼ばれています。
この日、「KAZU I」の船長に対して、観光船運行会社の従業員
が、海に出るのをやめておいたほうがよいと警告していました。
昼ごろになって、現場海域の視界が悪くなり、しかも波も高く
なってきたために、漁船だけは早めに引き返しました。
KAZU Iは、10時にはウトロ漁港をすでに出港していました。
このときの船内では、子ども2人を含む乗客24人と、船長と
甲板員の合計26人が乗船していました。
12時前には、もう1つの遊覧船のKAZU III は、天候が悪いと
判断して、遊覧を取りやめて早めに港に戻っていました。
ところが、13時ごろに、KAZU Iがまだ帰港していないことに
気づきました。
しかし、KAZU I に搭載の無線装置が故障していて、交信が
できない状態にありました。
KAZU Iは何らかの原因で、エンジンが止まって船尾の方から
沈み始めました。
沈没事故後に、海上保安本部がKAZU I を引き揚げて調べて
みると、壁に穴が開いて、大量の水が船首部分に集まってきて
バランスを失って沈んだ可能性があることがわかってきました。
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