DC-10 パリ墜落事故
広告
トルコ航空DC-10パリ墜落事故は、1974年3月3日にフランスで
発生しました。
墜落したのは、トルコ航空の981便のマクドネル・ダグラス DC-10-10
です。
事故の原因は、完全に閉鎖されていなかった貨物室のドアが、機体の
上昇によって生じる機内与圧と、機体の外側の気圧の圧力差が大きく
なり、これに耐え切れずに脱落したことにあります。
これと同時に、貨物室内では急に減圧されて、客室との気圧差で後部
客席の床が破壊されてしまいました。
これにより、床下を通っている油圧パイプとケーブルが切断されて、
方向舵、昇降舵、尾部エンジンのコントロールがすべてできなくなり、
操縦不能の状態に陥り墜落したのです。
このDC-10の事故は、300人以上が搭乗した大型旅客機としては初
の大事故となりました。
機体に異常が発生したのは、離陸してから10分後の高度3600m
に到達したときでした。
突然、貨物室ドアが吹き飛んで、このとき日本人乗客の6人が座席ごと
外へ放り出されてしまいました。
吹き飛んだドアが水平尾翼に激突したために、機首が下がってエンジン
の推力も急に低下して、左に大きく傾きながら急降下をし始めました。
機体は、パリの北東サンリス近郊のエルムノンヴィルの森に機首を
下げながら地面に追突しました。
この事故で、乗員12名と乗客334名の合わせて346名の全員が
犠牲になるという惨事になりました。
Sponsered Link
「航空機事故」カテゴリーの関連記事