みどり丸沈没事故
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1963年8月17日に、お盆休みの帰省客などを乗せて
那覇市泊港から久米島に向けて出航した定期貨客船
みどり丸が沈没しました。
事故に遭遇したみどり丸は、沖縄県那覇市泊港から
出ている定期貨客船です。
貨客船とは、貨物だけではなく、お客も乗せている船
のことです。
沈没した場所は、泊港外の北西方10キロにある環礁
の神山島付近です。
久米島から沖縄本島に向かう途中で、出港してから
わづか1時間で起きた事故です。
この事故は、沖縄で戦後最大の海難事故であると
言われていて、229人の乗客の中の半数近い
112人が死亡しています。
遭難現場は三角波の荒い難所であり、当時の海上は
宮古近海を北上した熱帯低気圧の影響で波が高く
なっていました。
みどり丸は危険を回避するために、チービシ東側に航路
を変えました。
しかし、横波を受けた船体が傾いたことにより浸水した
ため、救命ボートを用意する間もなく、その10分後に
沈没しました。
みどり丸は、比較的小さな船であったため、高波程度で
転覆してしまったのです。
SOSの発信もできないままで、那覇には5時間後に事故が
通知されたため、手遅れとなりました。
その後、アメリカ軍の航空機、ヘリやタグボートが捜索に
あたって、遭難者の救助と遺体の収容が行われました。
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