白馬岳の大量遭難事故
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白馬岳大量遭難事故とは、2012年5月4日に、飛騨山脈
の白馬岳に登山中の医師6人が低体温症で死亡した山岳
遭難事故です。
新潟県、長野県、富山県の3県にまたがる境で、70代
前後の6人の医師が倒れているのを登山者が発見しました。
6人の全員の服装がいずれもTシャツや雨具のような薄着姿
の状態でした。
このため、体中が凍結した状態になっていました。
死亡した医師たちは、大学時代から登山を経験した者たち
ばかりで、アフリカ最高峰キリマンジャロやマッターホルン
に登頂したベテラン揃いでした。
体が凍結していたとはいえ、非常用の防寒装備としてダウン
ジャケットや簡易テントを携行していたこともわかっています。
6人が栂池ヒュッテを出発した5月4日の午前には、白馬岳周辺
は晴れ上がっていて、汗ばむほどの気温でした。
しかし、午後からは天候は悪化して、雨が降った後には、猛烈
な吹雪となったことがわかっています。
6人は、ひとかたまりになって倒れていることから判断して、
避難する場所もなく、天候が急変して危険を悟ったときには
間に合わず、歩行中に行き倒れたのではないかと推測されて
います。
急変した厳しい気象条件の下で、雨と吹雪につつまれて、
低体温症を引き起こしたことが主死因であると判断されて
います。
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