ホオジロザメがオットセイを襲う
ホホジロザメがオットセイやアザラシの繁殖地の近くの
海岸線で狩りをすることはよく知られています。
特に海岸で泳いでいる子供のオットセイは、よくホホジロザメ
の餌食になります。
南アフリカのシール島の周りでは、ホホジロザメがオットセイを
追いかけて海面でジャンプする光景を見かけたりします。
ホホジロザメはい、わゆるエア・ジョーズとも呼ばれて、海面を
高く飛び上がります。
しかし、海面ジャンプが見られるのは、この南アフリカのシール島
周辺だけあり、オーストラリア、アメリカ、メキシコなどでは
このような光景は見られません。
ホホジロザメがオットセイを追跡するときの最大の遊泳速度は
25km/h ほどです。
これでも、サメのスピードとしては、速い方ですが、バショウカジキ
マッコウクジラ、ヒレナガゴンドウ、クロマグロなは、速度が
30km/h 以上になります。
ホホジロザメは夜間でも狩りを行うのですが、南アフリカにおいては
昼間に、嗅覚ではなく視覚を頼りにしてオットセイにジャンプ攻撃を
かけています。
一般的に、サメは魚類であるため、恒温動物であるほ乳類などと
違ってエネルギー消費が少なくなっています。
だから、ホホジロザメがオットセイを1頭食べたならば、1カ月
くらいは他にエサを食べなくてもよいと言われています。
このため、ホホジロザメがオットセイを捕食する光景を見る確率は
非常に少ないようです。
「海洋生物の捕食」カテゴリーの関連記事