ライオンが1頭の水牛を襲うが
あるとき、ライオンの仲間たちが、水牛の群れに襲って
きました。
水牛は混乱してにげまわりましたが、水牛の群れの中から、
1頭の水牛が取り残されてしまいました。
この水牛は1トンもある巨体のため、メスのライオンでは
倒すことはできません。
そこへ、2頭のオスライオンがやってきましたが、水牛は
威嚇しながらライオンから引こうとはしません。
水牛が向きを変えて走り出していくと、あとからオスの
ライオンが追いかけて水牛の背中にかぶりつこうとして
いるのですが、水牛の皮は厚くできています。
水牛は体を振り回しながら、ライオンを体から落とそうと
必死になっています。
水牛は生き延びるためにも、腰を下ろしたりしないように
懸命になっています。
2頭のオスライオンと2頭のメスライオンの4頭の攻撃を
受けて水牛はついに、地面に座り込んでしまいます。
ライオンたちは、いよいよ食べ物にありつけると思っていた
のでしょう。
そこに、別の群れの1頭の空腹状態のメスライオンが近づいて
きました。
そのメスライオンもエサをいただこうと、水牛にかぶりついて
きました。
そこで、その1頭のメスライオンと水牛を捕えた4頭のライオン
との壮烈な戦いが始まりました。
そのスキを見て、水牛は立ち直って、すぐさま仲間の水牛のいる
ところに戻って行きました。
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