ネコがカニを食べる
カニを食べるネコを見かけたことがありますが、果たして
ネコは、カニを食べても大丈夫なのでしょうか。
確かに、ネコは魚やカニのような魚介類が好物のようです。
ネコは、その匂いにつられて食べてしまう場合があるのですが、
もしも硬い殻をバリバリと殻ごとそのまま食べてしまうと
消化器官を傷つけてしまうことになります。
カニには、アミノ酸の一種であるタウリンという成分が含まれて
いて、この成分はネコにとっては必須の栄養素になっています。
人間の体においては、体内でタウリンを自然に合成することが
できるため、このタウリンの摂取はそれほど必要ではありません。
しかし、ネコの場合は、他のアミノ酸から体内でタウリンを
合成することができないのです。
そのため毎日のように食事の中から摂取する必要があるのです。
タウリンは魚や魚介類、肉類にはある程度は豊富に含まれている
ために、ネコにとっては通常のように摂取していることになります。
イヌと同様か、それ以上にネコにとっては、ビタミンB1という
栄養素が必要なのです。
ところが、カニの体内に含まれているタウリンのような成分は
ビタミンB1を破壊してしまうような働きがあるのです。
つまり、タウリンによって、ビタミンB1を分解させてしまい、
ビタミンB1の栄養素としての効果をなくしてしまうのです。
だから、ネコはできれば、カニを食べたりいない方がよいのです。
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