ミツバチがスズメバチを撃退
ニホンミツバチの巣がときにして、オオスズメバチに
襲われたりします。
1対1なら、力と大きさで負けるミツバチも、集団なら
状況が違ってきます。
スズメバチが飛んでくると、巣門の前で迎え撃つ30匹
以上の門番がまづ近づいて来ます。
スズメバチは一匹のミツバチに的を絞れなくなったりして
落ち着かない状態になります。
もしも、オオスズメバチがたった1匹でミツバチの巣の
中に入ってきたら、ミツバチが一斉にオオスズメバチを
取り囲んできます。
最初にオオスズメバチに飛びついた中心にいるミツバチは
天敵のオオスズメバチの大アゴによって噛み殺されてしまい
ます。
そのときのミツバチは、10匹以上が殺されることも
あります。
しかし、ミツバチは、その犠牲を払いながらも、集団でさらに
密集してオオスズメバチを取り囲みます。
このとき、ミツバチは針で刺そうとはせずに、羽根を
動かすことによって熱を発生してオオスズメバチの体を
熱っし続けます。
オオスズメバチは熱に弱いために、内部の温度が高まり
二酸化炭素も多くなり、オオスズメバチは呼吸困難に
なってきます。
温度が47℃を超えると、オオスズメバチはもはやダウン
となります。
ミツバチの数十匹の犠牲によって、巣の中の何万匹もの
ミツバチの命が守られることになります。
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