ワニとヘビの戦い
ワニとヘビは、水辺において、しばしば両者が出くわす
ことがあります。
ワニとヘビが水辺でにらみ合いをして、普通のヘビが
相手なら、ワニがヘビをとっさに噛みついて来て、
食べてしまいます。
反対に、ヘビもワニの体に巻き付いて窒息させることも
あります。
オーストラリアのクイーンズランド州北部において、体長
3メートルのオリーブニシキヘビが、体長1メートルほどの
ワニを仕留めた例があります。
ニシキヘビは、ワニに、噛みつかれることを避けるために
首や肩の周辺に襲いかかって体を巻きつけました。
ワニは酸素なしで長時間耐えることができるため、
窒息死と言うよりも、心臓が止まるまで締め付けられて
いました。
ワニの相手が巨大なアナコンダの場合は、事情が変わって
きます。
あるとき、ブラジルのクイアバ川において、アナコンダが
ワニのカイマンの体にグルグルと巻きつけて、死闘を繰り
広げていました。
ワニとアナコンダの組み合わせの死闘は、めったに見られる
ものではありません。
ワニは、アナコンダを引きはがすことができないままで、
苦戦しています。
ワニは苦しんでいて、口を開けたままで噛みつくことさえも
できない状態です。
30分以上が経過して、次第にワニの息が切れ始めてきました。
そして、ついにワニは静かに水の中に沈んでいきました。
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