肉食動物と草食動物の違い
肉食動物と草食動物はエサが違うため体の作りも違う
肉食動物も草食動物も基本的な構造は同じなのですが、
食べるエサが違うため、からだの作りも部分的には
異なっています。
動物は、食べるエサの種類によって、工夫された体の
つくりをしています。
口の中には、入り口から順に門歯、犬歯、臼歯があります。
肉食動物と草食動物では、どの歯が発達しているかは
異なっています。
●肉食動物の歯
肉を噛み砕いて食べるために、犬歯が大きく発達しています。
肉を引きちぎりやすくするために、臼歯もある程度は
発達しています。
●草食動物の歯
草を食べるときに、草をすりつぶすために、臼歯がかなり
大きく発達しています。
草をかみ切るために、門歯もある程度は発達しています。
●肉食動物
2つの目は前方に向いています。
両方の目で見える範囲が広くなるため、獲物までの距離が
測定しやすくなります。
●草食動物
2つの目がお互いに側方を向いています。
見える視野が広くなるため、外敵の姿を
見つけやすくなります。
人間や肉食動物の視野はせいぜい200°なのですが、
草食動物は300°以上の視野を持つものもあります。
このような目の作りは、肉食動物から守るために進化して
いると思われます。
●肉食動物
前足には、獲物を捕らえるために鋭い爪がついています。
●草食動物
草食動物の中には、ひづめが付いているものが多く、
これは肉食動物から逃れるために、長距離を走るのに
適しています。
草食動物は外敵から素早く逃げる必要があるために、
生まれて間もない赤ん坊でも、すぐに立てるように
なっています。
●肉食動物
肉食動物は一般には、腸が短くなっています。
肉に含まれている細胞には、細胞壁がないために、
草を食べるよりも消化しやすくなっています。
肉は植物に比べて消化しやすいので口内で
細かく砕く必要はないのです。
●草食動物
草食動物の食べる草に含まれている細胞には、細胞壁が
あるために、消化させるのに時間を費やすことになります。
このため、腸を長くすることによって、消化する範囲を
長くして、栄養分を時間をかけて吸収するようになります。
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