食中植物
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食中植物は虫ばかりを食べているわけではない
食中植物は、食肉植物とか肉食植物とも言われて、
食虫という習性を持っている植物です。
食虫植物は、虫を食べる植物といっても、虫ばかりを
食べてエネルギーを吸収しているわけではありません。
基本的には、他の植物と同様に光合成能力があり、
自らが栄養分を合成して育つ能力を持っています。
食虫植物の中で種類の多いのが、ウツボカズラ、
モウセンゴケ、ムシトリスミレ、タヌキモです。
これらの食中植物の多くは、湿った湿原や荒野で生育し、
ほぼ世界中に存在しています。
食中植物の葉や茎などは、虫を捕らえる器官に
なっています。
昆虫や動物プランクトンをおびき寄せて捕らえて、
消化吸収する能力があります。
他にも、クマガイソウは、花に仕掛けがあって、そこに
侵入してきた昆虫を閉じこめたりします。
また、ムシトリナデシコやモチツツジは、葉や茎に
粘液腺や粘毛を持っていて、これで虫が付着します。
食虫植物は、基本的には、昆虫を捕らえて殺してから
分解して、そこから栄養分を吸収しているのです。
食虫植物の中でも、粘液を出す植物の場合は、昆虫からの
食害を防ぐためであるとも考えられています。
ウツボカズラは、食虫植物の中では代表的なもので、
約90種類が確認されています。
ウツボカズラのつぽ型の部分は、葉が変化したものです。
中には水が入っていて、ここには消化液が含まれている
ために、虫などを消化することができます。
ウツボカズラは意外なことにも、根が貧弱で、しかも
寒さには弱いため、栽培するのは容易ではありません。
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