マレー沖海戦
1941年(昭和16年)の後半に、イギリスは極東のシンガポールを
防衛するため、戦艦プリンス・オブ・ウェールズと巡洋戦艦レパルス
を中心とする東洋艦隊を配備した。
最新鋭戦艦プリンス・オブ・ウェールズを主力とする
英国艦隊がシンガポールを出港した。
このイギリス東洋艦隊を日本海軍の基地航空隊の
一式陸上攻撃機と九六式陸上攻撃機で攻撃することになった。
マレー沖海戦は、1941年12月10日にマレー半島東方沖で
日本海軍の陸上攻撃機とイギリス海軍の東洋艦隊の間で
行われた戦闘である
攻撃機のいくつかは、胴体に航空魚雷をかかえていた。
日本海軍は水平爆撃と魚雷攻撃の両方で英東洋艦隊を攻撃した。
イギリス艦隊の上空に最初に到達したのは、九六式陸上攻撃機攻機
の8機であった。
イギリス艦隊は、この8機に対して対空砲火を試みたものの
撃墜するには至らなかった。
九六式陸攻の250kg爆弾は計14発が投下されて、その中の
1発は、戦艦レパルスに命中した。
この8機が退避した後に続いて、今度は魚雷を搭載した九六陸攻隊
の16機がイギリス艦隊の上空に到達した。
そこで、戦艦プリンス・オブ・ウェールズに2本の魚雷が
命中した。
このマレー沖海戦によって、それまでの世界の常識であった
大艦巨砲時代が終わりを告げることになる。
航空機こそが最大の攻撃能力を持っていることを世界に
知らしめた。
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