プロイェシュティ爆撃
プロイェシュティは、ルーマニアのムンテニア地方にある都市
です。
この都市は、首都ブカレストの北およそ56km地点にあり、
かっては、石油産業の中心地であり、ここには、4つの製油所
とその分野に関連したその他の工場があります。
タイダルウェーブ作戦とは、第二次世界大戦中の1943年8月1日に
アメリカ陸軍の 179機のB24爆撃機により実施された
プロイェシュティにあるルーマニア油田への爆撃です。
当時のドイツとイタリアの石油の多くは、年間生産量4,300万
バレルのプロイェシュティ油田の石油によってまかなわれて
いました。
プロイェシュティ油田爆撃作戦では、B24による超低空により
標的の油田、製油施設を爆撃しました。
B24は、超低空での運動性、航続距離と爆弾搭載量に優れて
いたために使われました。
爆撃に向かう途中において、プロイェシュティの南にある
ドイツ軍の防空陣地上空をまともに通過することになり、
ドイツ軍の対空砲火により多くの損害を出すこととなりました。
カンピーナへ向かった第389爆撃航空群は計画どおりに、製油施設
への爆撃をおこないました。
しかし、爆撃を終えて、そこから帰還するときに、メッサーシュ
ミット Bf109、メッサーシュミット Bf110の戦闘機の攻撃を受けて
損害を出しました。
B24爆撃機は、179機が出撃して、その中で出撃時の飛行場へ
帰還できたものは99機でした。
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