ギリシャ・トルコ戦争
ギリシャ・トルコ戦争は、第一次世界大戦後の1919年-1922
にギリシャ王国とトルコの間に生じた戦争です。
オスマン帝国から1830年に独立したギリシアは、ギリシア
国家である大ギリシアを完成させるという願望がありました。
第一次世界大戦に参戦したオスマン帝国が敗れるのを機会に
ギリシャは大ギリシアを実現する絶好のチャンスと考え、
トルコの混乱に乗じて小アジアに出兵をだしました。
1919年5月15日に、ギリシャ軍はイギリスの支援を得て、
休戦協定に違反して小アジア西岸の港湾都市イズミル
に上陸しました。
このようにして、ギリシア=トルコ戦争が始まり、オスマン
帝国のイスタンブル・スルタン政府は後ずさりをしました。
ここで、ギリシア軍は進撃してアンカラに迫りました。
しかし、アンカラでスルタン政府から自立していたムスタファ
ケマルは、トルコ国民軍を組織してギリシア軍に対するゲリラ戦
を展開して抵抗しました。
国民的な支持を受けたムスタファケマルの新政権は態勢を整えて
反撃に移り、サカリャ川の戦いでギリシア軍を破りました。
こうして、アナトリア半島に侵攻したギリシャ軍は、ムスタファ
ケマル・パシャの率いるトルコ軍に敗北し、セーヴル条約
で得た領土を失い、現在のギリシャ領がほぼ確定しました。
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