古代エジプトの食事
古代エジプトは、およそ5000年前の紀元前3100年ごろに、
上エジプトと下エジプトが統一されてできた世界で最古の王政の
国家です。
当時のエジプトでは、ほかの国から侵入するのも地理的に不利で
あったために、ファラオを王とした安定した中央政権が続いて
いました。
アフリカ北東部にあった古代エジプト王国は、砂漠の国であり、
農耕ができる場所はナイル川流域だけでした。
ナイル川では、黒い土が蓄積した柔らかな土壌があるため、農耕
の場合でも肥料が不要のため、ただ種をそのまま、まくだけで
収穫が得られることができました。
この収穫があったため、古代エジプトは3000年もの間、繁栄を
維持できたのです。
古代エジプトでは、牛は神として崇められていたために、特別な
儀式など以外では、牛肉を食べることはできませんでした。
だから、牛乳を絞り出して、それを加工したヨーグルト、チーズを
一般の人たちが食べていました。
古代エジプトの人々は農耕を中心とした生活をしていて、大麦と小麦
が主食であり、ブドウ・イチジク・ザクロ・ナツメヤシ・などの果実
とか、野菜ではタマネギ・ニンニク・レタスなどが収穫されました。
また、ヒヨコマメ、ソラマメなどの豆類なども収穫されました。
元来はエジプトにはなかった果物のリンゴ・プラム・オリーブ・スイカ
ナシ・メロン・モモなども外国から伝わってきて栽培されるように
なりました。
当時の庶民たちの食事は、小麦でつくったパンと大麦から作ったビール
が主食でした。
パンとビールで、野菜、果物と一緒にして食事をしていました。
また、ナイル川の魚や野鳥、小動物を狩って、焼いておかずとして
食べていました。
庶民が、神への供物である牛肉を食べることはめったになかった
のですが、上流階級の人たちは、牛肉を食べていたようです。
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