飛鳥時代の食事
飛鳥時代の食事は、階級によって大きく異なっていました。
飛鳥時代(538年から710年ごろ)の日本の食事は、その時代
の社会や文化に基づいていました。
一般的な食事は、主に米、野菜、魚、肉、豆類などの基本的な
食材から成っていました。
以下は、飛鳥時代の食事に関する一般的な特徴です。
●米飯(こめめし):
米は重要な食品であり、主食として広く消費されていました。
白米や雑炊(ぞうすい)など、様々な形で調理されました。
●野菜:
野菜も重要な食品であり、キュウリ、ナス、ネギ、ダイコンなど
が一般的でした。また、漬物も重要な役割を果たしていました。
●魚介類:
日本は海に囲まれているため、魚介類は食事の重要な要素でした。
鮭、鯖、鰯などが一般的な魚として食べられました。
●肉:
鳥や獣の肉も食べられましたが、狩猟や家畜の飼育がまだそれほど
一般的ではなかったため、比較的少なかったと考えられています。
●漬物:
食品の保存法として、野菜や魚介類を漬けることが一般的でした。
これによって、食品を長期間保存することが可能でした。
●味付け:
飛鳥時代の味付けは、塩、醤油、みりん、酢などが主に使用され
ました。
香辛料や調味料は、後の時代ほど一般的ではありませんでした。
●飲み物:
飛鳥時代にはお茶がまだ一般的ではなく、主に酒や水が飲まれて
いました。
酒は日常的な飲み物として、また祭りや儀式の際にも重要な役割
を果たしていました。
●貴族
貴族の食事は、大変豪華でした。
米、魚、肉、野菜、果物など、様々な食材を使った料理が
並びました。また、
中国や朝鮮半島から伝わった料理も食べられていました。
主食は、玄米や粟、稗などの雑穀でした。
肉類は、鹿、猪、牛、馬、鶏など、様々な種類のものが食べられ
ました。
魚介類は、海が近い地域では新鮮な魚介類が、内陸部では川魚など
が食べられました。
野菜は、白菜、大根、ほうれん草、ネギ、キュウリなど、様々な
種類のものが栽培されていました。
果物は、柿、桃、梨、葡萄、イチジクなど、様々な種類のものが
食べられました。
調味料としては、塩、味噌、醤油、酢などが使われていました。
●庶民
庶民の食事は、貴族の食事に比べると質素でした。
主食は、玄米や粟などの雑穀でした。
おかずとしては、野菜や山菜、魚介類などの簡単な料理が食べられて
いました。
肉類は、狩猟などで獲れた鹿や猪などのジビエがまれに食べられました。
魚介類は、川魚や海藻などが食べられました。
野菜は、野草や山菜などが採集されて食べられました。
果物は、木の実などが食べられました。
調味料としては、塩が主に使用されていました。
重労働が務まらず、栄養失調で倒れる人が多かったため、時には
川魚や鹿などを獲って食べていたとされています。
飛鳥時代の食事は、階級ごとに異なり、その時代の社会的背景を
反映していました。
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