インカ帝国の食事
インカ帝国は、南アメリカのペルー、ボリビア、エクアドルを
中心にしてケチュア族が作りあげた南北2000キロの帝国です。
大帝国を建てたが、532年にスペインのピサロに征服され、
その高度で独特の文明は、インカ文明と呼ばれています。
インカ帝国は。スペインに占領されるまでには、1000万人
の国民がいました。
インカ帝国での人たちは、ほとんどが農民であり、アメリカ大陸
原産のジャガイモとトウモロコシを主食としていました。
当時のアメリカ大陸には、米や麦はまだありませんでした。
その頃のインカ帝国の調理はシンプルであり、基本的には
トウモロコシやチューニャを煮ただけのものでした。
煮込みの味付けには、アメリカ大陸原産のトウガラシも使われて
いました。
トウモロコシは、煮込む以外にも、粉にしてから水と混ぜて、
パンのように焼いて食べていました。
ジャガイモを足で踏んで水分を絞り出してから保存食にして
いました。
その当時のアメリカには、馬とか牛や羊もまだいませんでした。
その代わりに、ラクダ科であるリャマやアルパカはいました。
リャマやアルパカは、険しい山道での物資の運搬にも使われて
いました。
また、これらの動物の毛や皮は衣類としても重宝されていたために
食用に使うことはあまりありませんでした。
アンデス地域での特異な食べ物として、クイというものがあります。
このクイは大型のネズミの一種です。
クイは家で飼われて、特別なときに食べていました。
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