海賊の食事
海賊の黄金時代であった17世紀末から18世紀前半
において、海賊のほとんどは、病気に苦しみながら
船上でみじめな生活をおくっていました。
ほとんどの海賊は、30歳ぐらいまでしか生きられ
なかったようであり、多くの海賊が船内で死刑に
なっています。
海賊の生活の中でも特に食事はひどいものでした。
船上での食べ物は、当然ながら、航海が長引くことから
日持ちがするものに限られていました。
パンは乾パンのようなも固いのであり、数週間航海して
いると、虫がたかってくるのはめづらしくありませんで
した。
牛肉は塩漬けにして乾燥し、固くしたものを食べて
いました。
ビールやラム酒は、水よりも長く保存できたので、頻繁に
飲んでいました。ほとんどの海賊は酒好きだったようです。
ある海賊は、あまりにも酔っ払いすぎて。戦ったり、逃げる
こともできないほどでした。
海賊たちは、食べることに絶えず困っていて、中には、
革のカバンを細かく切りきざんで、揚げて食べたという
こともあったそうです。
ヨーロッパの海賊の定番メニューとして、長期保存が可能な
ハードタックと呼ばれる硬いビスケットがあります。
ワインやビールを飲みながら、このビスケットを食べていた
のが、日課だったようです。
海賊にとって肉といえば、牛や豚のことではなく、ウミガメ
が浜に上陸したときに捕えて食べていました。
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