ナポレオンの食事
ナポレオン・ボナパルトとは、今や200周年を迎えた
皇帝ナポレオン1世のことです。
ナポレオンは軍事の天才でフランスの領地を広げた
カリスマ的リーダーだっただけでなく、フランス
革命後に、近代国家の基盤を作るという大きな実績
を残した人物です。
ナポレオンは食べ物に興味をもたず、戦時中は乗馬
状態のままでも食事を済ませました。
通常でも昼食は10分以内で、夕食に20分以上費やす
ことはほとんどなかったと言われています。
料理も凝ったものは好まないで、食べる順番などは
お構いなしで、行儀や汚れにも無頓着でした。
とはいえ、美食の重要さには関心を持っており、政府
の美食家二人に盛大な晩餐会を頻繁に催させました。
さらに、国内外の名士や有名人を接待するよう指示して
いました。
ナポレオンの食卓での好物は、うなぎ、羊料理、バナナ
のベーニェ、ローストチキン 、マレンゴ風鶏のソテー
などがありました。
長い間多くの時間を戦場で過ごしてきて、常に緊張の中で
食事をしていたナポレオンが美食家になるとは考えにくい
ことでもあります。
しかし、皇帝まで上り詰めた彼の所にはフランス中から
料理人が集まってきたことは想像できます。
ナポレオンは空腹の時には料理がすぐに出てこないと
いら立って、料理が出されると10分ほどで済ませたと
いいます。
このことが、ナポレオンの食事時間が短いと言われて
いる所以です。
マレンゴ風鶏肉の煮込みというナポレオンのお気に入り
の料理がありますが、これは1800年に北イタリアの
マレンゴ村での戦いの時に生まれることになります。
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