鉄砲水の恐怖
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鉄砲水(てっぽうみず)は、英語では、flash flood と言い、
山地や山間地の細い流域などで発生する急激な増水のこと
です。
鉄砲水の多くは、山間部の上流において短時間の急な豪雨
によって急激な増水となり発生します。
鉄砲水は、豪雨による河岸が崩壊することにより川の道が
閉塞されて決壊につながります。
また、ため池などの貯留施設が決壊したような場合にも
鉄砲水が発生します。
鉄砲水に対しての安全対策としては、発生しそうな個所に
水位警報装置の設置をして、山間部の上流の水位の変化を
できるだけ早く察知することが重要です。
首都圏各地で集中豪雨が起きた場合には、それが原因で、
川に鉄砲水のような急激な増水の危険が高まっています。
谷川岳を流れる全長14キロの湯桧曽川があり、ここには
毎年美しい渓流を求めて、多くの観光客が訪れています。
ところが、この川では、例年のごとく豪雨による急な増水
の事故が繰り返されてきました。
平成12年8月6日には、スポーツ少年団の一行が湯桧曽川
を訪れて、豪雨により発生した鉄砲水によって10数人が
流さて、その中の1人が亡くなっています。
当時の事故が起きた現場には、雨は全く降っていませんでした。
その川は、まだ浅瀬であり、楽に歩ける状況でした。
しかし、突然、大きな音とともに鉄砲水がやってきて、水が
腰の辺りまで増えてきました。
そこで、水の勢いに耐えられずに子どもたちが次々に流されて
いきました。
その当時は、上流で1時間に50ミリを以上の非常に激しい雨
が降っていたことがわかっています。
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