中国の天安門事件
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天安門事件は、1989年6月4日に中華人民共和国の北京市
にある天安門広場で起きた事件です。
民主化を求めてデモ隊が集結していたところへ軍隊が武力行使
して、数百名の死傷者を出しています。
デモ鎮圧のために、約2万5000人の兵士が動員されています。
このデモのきっかけとなる抗議運動は、すでに4月15日に
改革派のフー・ヤオパンが軟禁生活を送った後に病で倒れて
死んだことから始まっています。
4月22日には、西安、長沙、南京などの地方都市にも
広がっていきました。
最初は天安門広場に集中して始まったデモは、学たちが天安門
広場でカンパを集めるようになり、その後になって上海市を含め
国中の都市に拡がっていきました。
天安門事件での大衆による民主化運動は、最後の皇帝と言われた
鄧小平のに対して法治を求める学生や市民の行動でした。
当初は、学生たちが中心になって始められた追悼デモは、市民が
民主化を要求するようなデモにまで発展していきました。
さらに、市民だけではなく、政府機関の役人や軍人、マスコミまで
もが参加したため、デモは数万人にまでおよびました。
これらのデモが起こされる背景には、独裁的支配を行ってきた
鄧小平および長老政治に対する長年の不満があったからです。
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