二・二六事件
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二・二六事件件は、1936年2月26日から2月29日にかけて、
皇道派の陸軍青年将校らが1,483名の下士官・兵を率いながら
起こした日本におけるクーデター未遂事件です。
この事件により、岡田内閣が総辞職することになり、後継者である
廣田内閣が思想犯保護観察法を成立させることになりました。
思想犯保護観察法とは、思想犯を公権力の下に監視いておくために
制定された日本の法律です。
皇道派は、陸軍内の派閥の一つであり、この皇道派の思想の影響を
受けた20歳代一部の青年将校たちは、尊皇と昭和維新をスローガン
にかかげていました。
政治腐敗や農村困窮の原因と考えていたの元老重臣さえ殺害して
しまえば、天皇親政が実現するとともに、諸々の政治問題が解決す
ると考えていたのです。
1936年(昭和11)2月26日の早朝に、歩兵第一・第三連隊など約1500人
の在京部隊が首相・蔵相官邸や警視庁、朝日新聞社などを襲撃しました。
これを指揮したのは、栗原安秀中尉、安藤輝三大尉、野中四郎大尉など
の皇道派青年将校でした。
このとき岡田啓介首相と間違えられた義弟の松尾伝蔵海軍大佐が射殺
されました。
さらに、高橋是清蔵相、斎藤実内大臣、渡辺錠太郎教育総監も殺害
されています。
決起部隊の中には、昭和維新の思想に共鳴する下士官もいたが、実際
には、ほとんどの兵士はまだ若くて、上官の命令で事件に動員され
ました。
4日間続いた反乱は鎮圧されたが、陸軍首脳は、反乱軍にいったんは同調
したことを闇に葬るために処分を早めることになりました。
首謀者や理論的指導者の北一輝らが処刑されることになりました。
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