毒物カレー事件
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和歌山毒物カレー事件は、1998年7月25日の夕方に
和歌山県和歌山市園部で起きた毒物混入による無差別の
大量殺傷事件です。
この地区で行われた夏祭りで出されたカレーライスの中に
毒物が混入されていて、カレーを食べた67人が急性ヒ素
中毒になって、その中の4人が死亡しました。
カレー中毒による被害者は、会場で食べた人だけでなく、
自宅に持ち帰って食べて嘔吐した人もいました。
和歌山県警察および和歌山市保健所は、事件発生当初から
集団食中毒を疑っていました。
科学捜査研究所が被害者の吐瀉物や容器に残っていたカレー
を検査したところ、青酸化合物が検出されました。
このときから、和歌山県警捜査一課は、何者かが毒物を混入
した疑いが強いと断定しました。
ここで、主婦である林眞須美(はやし ますみ)が容疑者
として逮捕されることになりました。
このときの逮捕により、殺人・殺人未遂・詐欺の罪で起訴
されました。
この件で、林は無罪を訴えていましたが、第一審で死刑判決
を受けました。
しかし、控訴も上告も棄却されたため、2009年5月19日
に、最高裁判所により死刑が確定することになりました。
これにより、林眞須美は戦後における日本で11人目の女性
死刑囚となりました。
しかし、林死刑囚は無実を訴えていて、2021年5月に
十分に審理されていないなどとして和歌山地方裁判所に
2回目となる再審を申し立てています。
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