沈没寸前の救出劇
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2021年5月14日の朝に、オーストラリアの西岸沖
でマグロ漁をしていた第15福積丸に、海上保安庁から、
近くで沈没しかけている漁船の救助を要請する連絡が
入りました。
海上保安庁によると、当時の海上の風速は約20メートル、
波の高さは約4メートルのしけの状態でした。
もう1隻の別の漁船も救助の要請を受けたが、これを
断念しました。
ここで、この福積丸がそこから一番近いと判断して、漁を
中断して救助に向かうことになりました。
福積丸がいた場所からインドネシア船まで約330キロ
であり、波や風に押し戻されて、なかなか到達できない
状況でした。
救助に向かう人たちは、もう間に合わないかもしれない
と思っていました。
1日もかけてやっとのことで遭難海域に到着すると、漁船
はほぼ沈没していました。
乗組員は、海上に突き出している船の先端にしがみついて
いました。
ここで、1時間以上をかけて20人の乗組員が救助され
ました。
その後、オーストラリア海軍が到着したので、福積丸の
人たちによって救助されたインドネシア船の20人の乗組員
は引き渡されました。
福積丸は漁業に戻り、10月末に焼津に帰港しました。
そして、この福積丸に乗船していた静岡県焼津市の船会社の
漁船乗組員たちに17日、海上保安庁長官から感謝状が贈られ
ました。
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