サンゴ海海戦
サンゴ海海戦は太平洋戦争中の1942年5月上旬に
日本海軍とアメリカ・オーストラリア連合国の間
で発生した海戦である。
日本軍は、ポートモレスビー攻略を目指して珊瑚海に
進出していた。
連合国軍が、このことをあらかじめ、日本海軍の暗号を
解読察知していたため先に珊瑚海に進出することになった。
ここで、米空母レキシントンとヨークタウンの2隻と
日本海軍の空母瑞鶴と翔鶴の2隻が交戦することになった。
またドーリットルの東京空襲をおこなった空母ホーネットと
エンタープライズも、真珠湾で補給を終えた後に珊瑚海へ
派遣されることになった。
太平洋戦争において、重要でありながら見落とされがちなのが、
珊瑚海海戦である。
2日間にわたる戦闘の結果は、日本軍とアメリカ軍の両方が
撤退して海戦は終了したのであるが、どちらに勝敗が上がった
のかは微妙である。
日本軍で、は軽空母の祥鳳が撃沈され、翔鶴が大破を受けた。
アメリカ軍は、レキシントンが撃沈され、ヨークタウンが中破の
状態に留まった。
兵力的な損害においては、引き分けということになるだろうか。
しかし、日本にとっては、ポートモレスビー攻略が成功しなかった
ため、日本軍の負けとも言える。
このサンゴ海海戦において、真珠湾作戦以降は連戦連勝だった
日本の勢いが止まったという意味でも、日本にとっては損害で
あった。
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