奈良時代の食事
奈良に都があった奈良時代には、貴族と一般庶民では
食事において相当の違いがあったようです。
710年に都が奈良の平城京に移ってから、794年の
平安京へ移るまでの85年間は奈良時代と呼ばれています。
奈良時代には、貴族や皇族たちは贅沢で華やかな生活をして
いたのですが、庶民は重い税に課せられて、しかも竪穴式住居で
かなり粗末な暮らしをしていたのです。
貴族や皇族たちは贅沢な食べ物として、牛乳の加工品や甘い
お菓子を食べていました。
これに対して、一般の庶民は米も満足に食べられなかった
ようです。
米の代わりにヒエのような雑穀を食べていたのです。
田んぼには、米だけではなく、みのという燕麦のようなものも
植えていたそうです。
一般の人たちは、玄米とか、ゆでた野菜や海草のスープ、塩なども
食べていたようです。
貴族の普段の食事は、ご飯に加えて、鴨肉の汁、鮎の醤煮、漬物、
里芋の盛り合せなどの様々なものを食べていました。
金属製の器やはしで食事をするような贅沢な生活もしていました。
ウニやカニ、アユ、サザエ、などの魚介類も金属製の容器に盛り付けて
食べていました。
一方の庶民の食事は、玄米、青菜の汁、あわ、塩、などを土器に盛り、
食事をしていたのです。
こんな食事を摂りながら、しかも重労働に課せられていたのです。
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