弥生時代の食事
日本で最初に米が作られるようになったのは弥生時代であり、この頃
から稲作が本格的に始まりました。
また、弥生時代には米の他にも、小麦、アワ、ヒエ、小豆などの雑穀
が栽培されていたことが明らになっています。
日本の歴史書である「古事記」や「日本書紀」の中にも、米や小麦が
主食であったことが記されています。
弥生時代は、紀元前10世紀から3世紀までの間で、1300年も
続きました。
稲作の技術は、もともとは中国大陸から日本へ移り住んで来た人たち
によって伝えられました。
北九州で稲作が始まったのが、次第に本州全土に伝わったと言われて
います。
弥生時代での食事は、煮炊きした米や雑炊と雑穀と野菜や魚を弥生土器
に盛り付けて食べていました。
一般的には、この時代の人たちは、手づかみで物を食べていたようですが
木製のスプーンが数多く出土していることから、汁物などではスプーンを
使って食事をしていたことがわかっています。
普段の生活においては、米と雑穀を混ぜ合わせた雑炊のようなものを
食べていて、祭りなどのような祝いの日には蒸した米を高坏にもって
食べていたと思われます。
この頃から、祝い事のときには、おこわや赤飯を食べる風習があった
ようです。
弥生時代には、漁業も盛んに行われていて、ニシン、クロダイ、マダイ、
アユ、フグ、サメなどを食べていました。
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