戦時中の食事
大正後期から昭和にかけての日本の一般的な食事といえば
主食は米のごはんよりも麦ごはんが中心で、おかずは魚と
漬物と味噌汁が出てくるぐらいでした。
白米を食べていた家庭もいたが、一般的には、お米が7割
大麦が3割のごはんが多かったようです。
おかずの量が少ないから、その分はごはんをたくさん食べて
腹いっぱいにさせていました。
家庭では、ライスカレーを作っていたのですが、コロッケ
とか豚カツは肉屋で買うのが普通でした。
戦争が勃発して、戦時中には、日本では食糧の蓄えが乏しく、
現在では考えられないような食糧難でした。
白いお米はほとんどなく、代わりに、さつまいもやじゃがいも、
サトイモ、かぼちゃなどの葉や茎、すいとん、もち草、柏の葉
などのように、食べられるものは何でも食べていました。
もちろん、栄養などは二の次で腹いっぱい食べれればよかった
のです。
麦ごはんは、麦のみか、または多少のお米を加えていました。
また、ごはんには栗や雑穀を加えたりしていました。
すいとんは、小麦粉に水を加えて。ある程度の固さに練りあげた
ものを適当な大きさにして汁に入れて煮たものです。
お米の収穫の少なかった地域の人たちは、すいとんを食べて
いました。
すいとんは、空腹を満たしやすいことから、お米の代用食として
頻繁に食べていました。
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