徳川家康の食事
徳川家康は、若い頃から晩年までを通して、麦飯を毎日
のように食べていたそうです。
質素倹約のつもりだったのですが、実は麦飯こそは食物繊維
が豊富で、栄養価が高く、結果として長寿になったと言わ
れています。
家康の家臣が、たまには白米を食べさせてやりたいと思い、
茶碗の下に白米を入れて、その上に麦飯をのせて出した
こともあります。
戦国時代には、平均寿命が38歳ほどの短さでありながら、
家康が75歳まで生き延びたのは、食べ物に注意をして
きたからだと言われています。
家康の普段の食事は、麦ごはんとみそ汁に、おかずが2品で、
イワシの丸干しや煮付をよく食べていたようです。
家康が征夷大将軍になってからも、麦飯を食べるなどして
質素な食事に貫いていました。
家康は麦ごはんを食べていたのですが、当時の武将の中には
玄米を好む人もいました。
玄米も、麦飯と同様に多くの食物繊維を含んでいます。
さらに、ビタミン、ミネラルも多量に含まれています。
家康が生まれた三河と、隣りの尾張の武将たちが食べていた
みそは、八丁みそでした。
この八丁みそを、みそ汁以外にも、みそ煮、みそ漬けなど
調味料としても使っていました。
八丁みそは、米こうじや麦こうじを使わずに、大豆と塩だけで
造りあげます。
これは、蒸し暑い夏に腐るようなことはなく、味がそのまま
保たれている効果があります。
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