エチオピア航空ハイジャック墜落事件
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エチオピア航空ハイジャック墜落事件は、1996年11月
に起きたハイジャック事件です。
エチオピアの首都アディスアベバを離陸したコートジボアール
行きの961便が、20分後に、爆弾を持った3人の男に
ハイジャックされました。
ハイジャック犯は、副操縦士にケガを負わせた後に、客室へ
追い出して、コクピットを占領してしまいました。
そこで、コクピット内では、機長と3人の犯人の中の1人の
2人だけの密室になりました。
犯人は機長に対して、意味不明なオーストラリ行きを要求した
のです。
元来、961便は、ケニアのナイロビなどを経由する予定のため
オーストラリアまで行くために必要な量の燃料を搭載していません
でした。
ところが、犯人たちは、ボーイング767の最大航続距離からすれば
オーストラリアまでも充分に行けると主張したのです。
機長は、ナイロビに燃料補給のために着陸させて欲しいと犯人たち
に要求したのですが、その提案も拒否されました。
機長の意見を無視して、オーストラリアへの進路を進めました。
そのため、着陸できず、燃料切れを起こして海上に墜落する
惨事になってしまったのです。
燃料がゼロの状態になった961便は、インド洋に浮かぶ島国の
コモロの空港に着陸しようと試みたが、エンジンはすでに停止して
いたために、グライダーのように滑空しながら高度を落としました。
そして、最後は左旋回しながら、そのまま海上に落下しました。
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