吸血コウモリ
ナミチスイコウモリは、吸血コウモリとも呼ばれていています。
ナミチスイコウモリは、エクアドル、エルサルバドル、ガイアナ、
コロンビア、コスタリカ、アルゼンチン北部などに生息しています。
外形上の特徴は、鼻は大きく反りあがっていて、獲物が出す熱の
赤外線を感知しています。
ナミチスイコウモリの歯は、獲物のヒフを切り裂くのに適していて、
切れ味も鋭くなっています。
このため、寝ている獲物を噛んだ場合には、噛まれた獲物は
ほとんど痛みを感じないようです。
噛んだ後は、傷口を舐めて流れて落ちてくる血を飲みこんで
いきます。
この吸血コウモリの唾液には、血液が凝固する作用を妨げる物質が
含まれていることから、獲物の血液が固まらないため、そのまま
血液を飲み続けていきます。
夜行性であり、昼間は洞穴の中で集団でぶら下がって眠っています。
獲物は、鳥類や哺乳類、ブタ、ウシ、ウマなどの家畜の血液を
吸っています。
コウモリは鳥類というよりも、胎生で繁殖するために、動物に羽根が
付いていると考えた方がよいかもしれません。
1度に1頭の子供を年2回出産して、寿命は9年ほどになります。
意外なことに、飢餓の状態の仲間に対して、自分が獲物から摂った
血液を分け与えるような習性があるようです。
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