ホッキョクグマが子供を食べる
ホッキョクグマは、アザラシなどを捕食して生活をして
いますが、エサは十分にあるわけではなく、絶えず、エサ
を求めて歩き回っています。
通常は、ホッキョクグマの母親と子連れがエサを求めている
のをよく見かけますが、オスグマは1頭で歩き回っています。
オスグマもアザラシなどを簡単に捕食できるわけではないため
口にするものは何でも食べなくては生き抜くことができません。
こんな中で、オスのホッキョクグマが母と子を連れたクマを
見つけると、手当たり次第に、同じホッキョクグマの子供を
捕えて、食べてしまいます。
母グマもできる限り応戦して、オスグマから引き離そうと
します。
母親のホッキョクグマは近くで見守るだけでどうすることも
できません。
このため、子連れのホッキョクグマはオスグマを見つけると
一目散に逃げていきます。
ホッキョクグマの共食い行動は、北極地方の先住民の間で
は以前から知られています。
主食であるアザラシが海に出てしまって捕獲しにくくなる
夏の終わりから秋にかけては、ホッキョクグマのオスは
子グマを捕食対象にすると言われています。
アザラシがいなくなり、子グマ以外ほとんど食べるものが
なくなってしまうということです。
このようなシーンを実際の現場で映像に収めた例はめった
にないそうです。
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