子宮内膜症と子宮筋腫の違い
子宮に関係した子宮内膜症と子宮筋腫とは違うもの
女性に特有の病気として、子宮に関係した子宮筋腫と子宮内膜症が
あります。どちらも一般的な病気として知られています。
子宮筋腫は5人に1人が持っていると言われています。
子宮筋腫と子宮内膜症とはお互いに違うものです。
子宮内膜症は子宮内膜が正常な位置にできないこと
による病気です。
本来なら、子宮の内側にしか存在しないはずの子宮内膜の組織が、
卵巣、尿管、ぽうこう、へそなどの、子宮以外の部分にできてしまう
病気が子宮内膜症です。
子宮以外にできた子宮内膜も、子宮内にできたものと同じように
増殖と剥離を繰り返すことになります。
子宮内の子宮内膜は月経のときに剥離して、出血により体外に
排出されるのですが、子宮外にできた子宮内膜は体内に
留まることになります。
その結果として、チョコレート嚢胞(のうほう)ができたり、
他の臓器と合体したりします。
●子宮内膜とは違って、子宮筋腫は、子宮の内外にできる
良性の腫瘍のことです。
子宮筋腫が大きくなると他の臓器や月経のときに影響を与えたり
します。大きさやその数は様々で、成人女性の25%の人が
持っているとも言われています。
ところが、治療が必要なのはそのうちの10%程度です。
貧血、不正出血、腰痛などの症状が顕著に現れたり
不妊の原因である可能性がある場合には治療が必要になります。
子宮筋腫では、多量の出血による貧血や腰痛が一般的な症状です。
子宮筋腫の原因は女性ホルモンの影響と考えられています。
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