慢性腎不全
慢性腎不全は末期になるまでわかりにくい
腎不全は、腎臓の機能が低下することにより、腎臓が正常に
働かなくなる病気です。
数ヶ月から数十年もの長い期間に渡り、腎臓の機能が次第に
低下していき、腎臓のろ過能力が十分に維持できなくなる
状態が、慢性腎不全の症状です。
慢性腎不全は、やっかいなことに、末期に到るまでほ
とんど症状が無いのが特徴です。
一度、この状態に陥ると、腎臓の機能の回復は、ほとんど
回復の見通しがたたなくなります。
さらに、腎臓の機能が低下していくと、末期腎不全の状態になり
腎臓のろ過能力が15%未満にもなり、生命の危険になります。
だから、このような場合には最終的には、透析や腎臓移植が
必要になってきます。
腎臓が低下すると、次のような症状が出てきます。
●夜間での尿の量が増えて、何度もトイレに行くようになる。
●食欲不振、吐き気、頭痛、息切れなどが生じる。
●悪化すると、けいれんや意識障害が起きる。
●骨がもろくなり、貧血、高血圧、むくみなどの症状が出てくる。
慢性腎不全の予防としては、太り気味の人は減量をし、
喫煙者であれば、できれば完全にタバコを断つのが望ましいです。
これらの生活習慣での実施においても十分な成果が上がらない
場合は、薬の投与により、血圧、血糖などを抑える必要が
あります。
そして、これらの治療でさえも成果が上がる気配がない場合は
透析や腎臓移植を受けることになります。
腎機能が正常の10%以下に低下したときは、もしも腎移植を
受けない限りは、一生の間、透析療法を受けなければなりません。


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